解説

燃料費調整の決まり方は、上限あり・上限なしの2種類

単価の決まり方はプランによって違い、その違いが、燃料価格が上がったときの請求額の差になります。

燃料費調整額は、燃料費調整単価にその月の使用量を掛けた額です。

このページの単価は、どれも2026年11月分(円/kWh、税込、国の値引きなし)です。

基本の仕組みと計算例は、燃料費調整とはをご覧ください。

大手電力会社の従量電灯には上限がある

従量電灯の燃料費調整単価は、貿易統計の原油・LNG・石炭の3か月の平均価格(平均燃料価格)と、基準燃料価格の差から決まります。

平均燃料価格が上限をこえると、単価は上限のところで止まります。

上限は、どのエリアも基準燃料価格の1.5倍です。

基準燃料価格はエリアで大きく違います。

いま上限で計算されているのは関西・九州です。

2022〜23年の燃料価格を当てはめると、上限で止まる月があるのは中部・関西・九州で、ほかのエリアは上限に届きません。

エリア基準燃料価格上限11月分の平均燃料価格いまの状況高騰24か月のうち上限で止まる月上限で安くなる額(高騰24か月)
北海道80,800121,20054,400上限に届いていない00
東北83,500125,30051,400上限に届いていない00
東京86,100129,20057,000上限に届いていない00
中部45,90068,90064,400上限に届いていない1010,770
北陸79,800119,70042,300上限に届いていない00
関西27,10040,70055,900上限で計算中(2022年3月分から57か月)2224,650
中国80,300120,50043,700上限に届いていない00
四国80,000120,00046,000上限に届いていない00
九州27,40041,10046,000上限で計算中(2026年9月分から3か月)1816,629
沖縄81,500122,30044,700上限に届いていない00
この表の見方
  • 価格は円/kl。
  • 安くなる額は、上限がない場合との差の24か月の合計(円、月260kWh)。
  • エリア名から、各エリアの燃料費調整のページを見られます。
上限までの余裕(上限 − 11月分の平均燃料価格、円/kl)
  1. −15,200円/kl
  2. −4,900円/kl
  3. +4,500円/kl
  4. +66,800円/kl
  5. +72,200円/kl
  6. +73,900円/kl
  7. +74,000円/kl
  8. +76,800円/kl
  9. +77,400円/kl
  10. +77,600円/kl
行を押すと、詳しい値が出ます。
  • 左に伸びるエリアは、平均燃料価格が上限をこえていて、従量電灯が上限で計算されています。

大手電力会社の自由料金と、同じ単価を使うプランには上限がない

大手電力会社の自由料金(東京電力エナジーパートナーのスタンダードSなど)の燃料費調整は、従量電灯と同じ算式で、上限がありません。

上限に届いていないエリアでは単価は従量電灯と同じで、2026年11月分で違うのは関西(従量電灯 +2.24円、上限なし +4.75円)、九州(従量電灯 +1.86円、上限なし +2.53円)です。

新電力にも、上限のない燃料費調整を使うプランがあります。

下は、2022年に上限をなくしたプランの例です。

  • Looopでんき(当時のおうちプラン): 2022年3月分の請求から上限を撤廃(2022年1月25日の告知)
  • ソフトバンクでんき: 2022年11月1日の使用分から上限を廃止(2022年9月1日付のお知らせ)
  • 東急でんき&ガス: 2022年8月1日実施の約款で上限を廃止
  • ENEOSでんき: 2022年12月分から上限を廃止(2022年9月15日付の通知)

上限のないプランは、燃料価格が上限をこえた月に、従量電灯より燃料費調整額が高くなります。

電力会社を乗り換えるデメリットに、2022〜23年の実績を載せています。

燃料費調整がないプラン

  • 市場連動型のプランは、卸売電力市場の価格で電力量料金が変わります。燃料費調整があるかはプランによって違います(Looopでんき スマートタイムONEはなし。ドリームでんき ファミリーMは中部・関西・九州エリアだけあり)。市場連動型のプランで起きたこと

どれも2026年11月以降の料金表で計算しています。

出典

計算の方法は計算方法と出典。