計算方法と出典
計算方法と出典
このサイトの金額は、各社が公表している約款・料金表・燃料費調整単価と、国の貿易統計・卸売電力市場の価格から計算しています。
このページでは、比べ方・前提・確かめ方・限界を説明します。
何と何を比べているか
各エリアの大手電力会社の従量電灯(A・Bなど、2026年11月1日以降の料金表)と、新電力のプランを、同じ使用量・同じ月で比べます。
従量電灯は、大手電力会社が特定小売供給約款で定める料金で、ニュースなどでは「規制料金」(経過措置料金)とも呼ばれます。
差は、プランの請求額から従量電灯の請求額を引いた額で、+ はプランのほうが高い、− は安いことを示します。
使用量は月260kWhを中心に、150kWhと400kWhでも計算しています。
契約は30Aです。
関西・中国・四国・沖縄の従量電灯は最低料金制(最初の15kWh・15kWh・11kWh・10kWhまでが最低料金)で、そのまま計算しています。
比べるプラン
- 2026年10月8日時点で新規に申し込めることを、各社の公式の申込ページで確かめたプランです。受付停止・提供エリア外のプランと、新規の受付を確かめられなかったプランは入れていません。
- 新電力のプランのほか、大手電力会社の自由料金(ポイントプランなど)も比べています。このため、結論では「ほかのプラン」と書くことがあります。
- 申し込んだときにどの料金表になるかを公開資料で確かめられないプラン(オクトパスエナジー)は、比べていません。金額を出すと、申し込んだ人の実際の料金と食い違うおそれがあるためです。
- 解約金・最低利用期間・申込の条件(ガスの契約など)は、カードの「解約・条件」に書いています。結論の見出しには、条件のないプランを優先して名前を出します。
料金のみ・割引込み
直近の条件と、2022〜23年の燃料高騰を再現する条件
- 直近12か月は、2025年11月分〜2026年10月分の12か月です。各月の燃料費調整単価は、各社の公表値(国の値引き前)を使います。料金表は2026年11月以降のものに固定しています。
- 高騰は、燃料価格が大きく上がった2022年1月〜2023年12月の価格データで、当時の燃料高騰を再現する条件です。24か月分の貿易統計の原油・LNG・石炭の価格を、今の燃料費調整の算式に当てはめます。従量電灯は約款どおり上限で止め、上限のないプランは上限なしで計算します。
- 燃料価格が高い年は、2022年12月の燃料価格が12か月続く場合です。
- 市場価格が高い年(市場連動型のプランで使う)は、卸売市場価格が12か月続けて2022年12月の水準だった場合です。
これらは過去の価格を当てはめた計算で、将来の価格の見通しではありません。
期間の違いと5年間の組み合わせは、直近の条件と、過去の燃料高騰の比べ方で図と計算例を使って説明しています。
言葉の定義は用語集にもまとめています。
期間と高騰の回数
従量電灯のページと診断ツールでは、3年・5年・10年のうち、高騰(24か月)が0回・1回・2回ある場合の合計を出しています。
N年のうち、24か月に高騰の回数を掛けた月数が高騰で、残りは直近12か月の条件を繰り返して計算します。
回数が期間に収まらない欄は「—」です。
市場連動型のプラン
30分ごとの卸売市場価格(JEPXのエリアプライス)に、家庭が使う時間帯の重みを掛けて計算します。
時間帯の重みは、東京の家庭のスマートメーターの実測データ(CAMSL Dataset、CC BY 4.0、2017年6月〜2018年12月)から、月別・平日/休日別の30分ごとの割合を作って使っています。
家庭ごとに使う時間帯は違うため、結果は前後します。
契約電力ごとに料金がかかるプラン(Looopでんき など)は、同じ実測データで月の使用量が近い世帯の契約電力の中央値から、月260kWhで2.8kWと置いています。
1kW違うと、年に数千円変わります。
料金表が未公表のとき
2026年11月の託送料金の見直しに合わせた料金表を公表していないプランは、従量電灯と同じ額の値上げになると仮定して計算し、カードにその旨を書いています。
2026年11月の見直しが決まる前に実施された料金表も同じ扱いです。
公表されたら差し替えます。
北陸エリアは、この見直しの対象外です。
直近の月
燃料費調整の算式がプランごとに違う場合、年の平均と直近の月で向きが変わることがあります。
移り先と並び順
おすすめのページと診断ツールの表は、従量電灯との差が小さい順(5年・高騰1回など、選んだ条件での合計)に並べ、従量電灯の行を必ず入れます。
申込・解約に条件があるプランは、そのつど条件を書きます。
並び順は金額だけで決めています。
広告と紹介料の扱いは運営方針に書いています。
プラン別のページと診断ツールで名前を出す「移り先」は、次の条件で選んでいます。
- 申込・解約に条件がなく、どの料金表になるかが決まっている固定単価型のプランであること。
- 新規の受付を確かめたプランであること。
- いまのプランと同じブランドではないこと。
- いまのプラン(従量電灯の場合は従量電灯)より、5年で1,500円以上(診断ツールではN年で300円×N以上)安いこと。市場連動型のプランから移る場合は、直近12か月の差が300円以上安いこと。
条件にあうプランがなく、いまのプランが従量電灯より高い場合は、従量電灯に戻る案を示します。
解約金を払っても移るほうが得か
解約金のあるプランでは、移り先に移った場合の直近12か月の差(割引込み)を12で割って、月に安くなる額を出し、解約金をその額で割って、取り戻すまでの月数(切り上げ)を出しています。
- 一定の期間だけ解約金がかかるプランと、契約期間の更新月以外に解約金がかかるプランは、解約金がかからなくなるまでの残りの月数が、取り戻すまでの月数以上なら、いま移るほうが得です。取り戻すまでの月数が解約金のかかる期間より長ければ、待つほうが得です。
- 解約金が毎月減るプランは、月に安くなる額が解約金の毎月の減り方より大きければ、いつでも待たずに移るほうが得で、小さければ解約金がかからなくなってから移るほうが得です。
- 解約金の額が約款で決まっていない(または条件による)プランは、損益分岐を出していません。
どれも直近12か月の差で計算しています。
高騰の年を含めた差は、プラン別のページの5年の列と診断ツールで確かめられます。
計算の確かめ方
- 従量電灯の燃料費調整単価は、貿易統計と約款の算式から計算し、各社の公表値と照らし合わせています(東京電力2023年6月分〜2026年11月分の42か月、九州電力2022年1月分〜2026年11月分の59か月で、1銭まで一致)。
- プランの請求額は、公表されている計算例や月別の単価を、同じ式で再現できることを確かめてから使っています(例: Looopでんきが公表している計算例 約6,890円を、同じ式で再現)。
限界
- 家庭ごとの使い方・契約容量・地域(離島など)で、実際の請求額は変わります。
- 月ごとの請求は検針日で区切られます。この計算は「○月分」単位で、日割りは考えていません。
- 各社の料金表・特典は変わります。カードの確認日の時点の内容です。
出典の資料
各社のプランの料金表は、プラン別のページの各段と、従量電灯・おすすめのページのカードと出典の欄に、資料へのリンクがあります。
どれも2026年11月以降の料金表で計算しています。
出典
- 主な出典: 各電力会社の特定小売供給約款・電気供給条件・燃料費調整単価のお知らせ
- 各社の電気料金メニュー定義書・重要事項説明書
- 財務省 貿易統計
- 日本卸電力取引所(JEPX)スポット市場価格
- 資源エネルギー庁 電気・ガス料金支援
- CAMSL Dataset(CC BY 4.0)
確認日はページとカードごとに書いています。